【2018野手編】一軍成績と二軍成績との関係性を調査する
2018年に1軍・2軍両方で100以上の打席に立った野手について、その成績の関係性について調査した。
先に2019年編をご覧いただきたい。
対象選手
2018年に一軍および二軍両方で100以上の打席に立った選手、計28人を対象とした。
左から、球団、背番号、名前、守備位置、開幕時年齢、年数
巨 56 山本 泰寛 内野手 25歳 3年
阪 2 北條 史也 内野手 24歳 6年
阪 9 髙山 俊 外野手 25歳 3年
阪 55 陽川 尚将 内野手 27歳 5年
阪 60 中谷 将大 外野手 25歳 8年
広 95 バティスタ 外野手 26歳 3年
中 44 モヤ 外野手 27歳 1年
ヤ 36 廣岡 大志 内野手 21歳 3年
西 65 斉藤 彰吾 外野手 29歳 11年
ソ 0 髙田 知季 内野手 28歳 6年
ソ 8 明石 健志 内野手 32歳 15年
ソ 22 西田 哲朗 内野手 27歳 9年
ソ 24 長谷川勇也 外野手 34歳 12年
ソ 36 牧原 大成 内野手 26歳 8年
ソ 46 本多 雄一 内野手 34歳 13年
楽 25 田中 和基 外野手 24歳 2年
楽 29 山下 斐紹 捕手 26歳 8年
楽 36 内田 靖人 内野手 23歳 5年
ロ 10 加藤 翔平 外野手 27歳 6年
ロ 31 菅野 剛士 外野手 25歳 1年
日 12 松本 剛 内野手 25歳 7年
日 21 清宮幸太郎 内野手 19歳 1年
日 23 渡邉 諒 内野手 23歳 5年
日 38 石井 一成 内野手 24歳 2年
オ 5 西野 真弘 内野手 28歳 4年
オ 12 マレーロ 内野手 30歳 2年
オ 24 宮﨑 祐樹 外野手 32歳 8年
オ 56 武田 健吾 外野手 24歳 6年
調査方法
以下の6つの項目について、一軍成績と二軍成績を用いて単回帰分析を行った。
打率、出塁率、長打率、四球率(BB%)、三振率(K%)、XR27
※四球率は敬遠を除く
※XR27とは、その選手9人で打線を組んだ場合に1試合で何点取れるかを表す。総合的な得点創出能力を示す指標である。
結果
それぞれの項目について、決定係数は以下の値となった。
打率:0.00
出塁率:0.00
長打率:0.06
四球率:0.08
三振率:0.56
XR27:0.01
項目ごとに図を示す。
前回に続き三振率にのみ一定の相関が認められた。
三振率は対戦投手の能力によって左右されにくいことが窺える。
どのような選手が1軍で成績を落とすのか、または維持するのか、打席結果のみで判断することは難しい。1球ごとの指標、例えば空振り率やボール球見極め率を含めて判断する必要性がありそうだ。しかし、2軍戦における詳細な成績の収集は容易ではない。中継を見ながら投球のコースやスイング・コンタクトの有無を収集することは、不可能ではないが非現実的である。
まとめ
野手の1軍成績と2軍成績の間にて、三振率にのみ一定の相関が認められた。
三振率は対戦投手の能力によって左右されにくい可能性が示唆された。